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豊橋鉄道田口線の跡を歩く

この日曜日(11日)に長篠(新城市)に行く機会ができた。飯田線に乗るには豊橋まで行かず、豊川から乗ることにした。名鉄で豊川稲荷まで行き、JRの豊川で乗り換える。時間を見ると、特急「伊那路1号」に間に合う。豊川-本長篠間は23.4㎞と30㎞を超えないので、自由席なら320円で乗車できる。そこで、これに乗ることにした。

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3両編成の最後尾の3号車に乗る。乗車人員は10人に満たない。次の新城で、豊橋から乗っていた数人が下車する。320円という価格は、コストパフォーマンス的に受け入れられるのであろう。

本長篠の駅舎よりの線路は、かつて豊橋鉄道の田口線(19689月廃止)が使っていたものだ。用事は午後からなので、それまでの時間を利用して駅近くの田口線の廃線跡(この「廃線跡」という言い方はおかしい、という意見をどこかで見たか聞いたかしたことがある。廃線の跡では何もないのでは、というのが理由だという。確かに「〇〇鉄道廃止路線跡」といえばよいのであろうが、略せば「廃線跡」で、市民権も得ているので、「廃線跡」でいいだろう)を歩くことにした。


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駅前を右折し、旧道を歩くこと数分。左前方に緩やかにカーブする道があり、うどん屋が現れる。このカーブする道が廃線跡である。うどん屋の前の国道151号を渡って北に歩く。この道も微妙にカーブしており、廃線跡であることが分かる。

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しばらく行くと、ピンクの花が目に入る。「河津の桜並木」の表示がある。説明板によると、静岡の河津町と旧鳳来町が姉妹商工会の関係で、ここに河津桜が植えられたとのこと。道端の広場ではテントが張られ、五平餅やうどんが売られている。地元の方々による桜まつりの一環であろう。このすぐ先にトンネル(内金隧道)があるが、その手前には桜並木があり、もう五分咲きぐらいであろうか、結構の人出である。

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トンネルを抜けて、しばらく行くと桜見物者用の臨時駐車場があり、その先は行き止りになる。手前の祠(愛宕神社:火伏の神であるが、この地方では静岡の秋葉神社がほとんどだと思うが、なぜ京都の愛宕神社があるのか、不思議である)の参道を降りると、県道32号(伊那街道)に出る。

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ここからすぐのところに田口線廃線跡のハイライトがある。大井川橋梁の橋脚と橋台である。

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時間的にここまでが限界で、本長篠駅に戻り、廃線跡歩きを終了した。


by kiraku-an | 2018-03-13 23:31 | 鉄道